どーも、こんにちは!
王道をていねいに解説する事にこだわり続ける「きらめきハーバリウムの管理人(@kirameki_hbrium)」です!
今日は「ハーバリウムの花材が浮いてしまう問題」についての記事を書いていきたいと思います。
具体的には、「ある特定の大きな花材(※主にシルバーデージーやヘリクリサム等の大きな花びら系)だけを浮かないようにする方法」を紹介していく予定です。
若干複雑な方法ですが、非常に応用も効くので、覚えておいて損はないかと思います。
出来るだけわかりやすく解説していく予定ですので、ぜひ参考にしてみて下さい!
ではどうぞ!
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目次
【はじめに】今回の「ハーバリウムの浮き」のシチュエーションについて
まずはじめに、今回紹介する「ハーバリウムの浮き防止の方法」を使う具体的なシチュエーションについて説明させて下さい。
今回紹介する「浮き防止の方法」は、このようなタイプのハーバリウムを作りたい時に有効です。
具体的には、以下のように↓
- そのままハーバリウムオイルを入れてしまうと、時間経過によってひとつの大きな花材が浮いてしまう可能性がある(※主にドライフラワーの場合がほとんど)
- 特に、「ヘリクリサム」や「シルバーデージー」を入れた後の「上のスペース(空間)」が大きく空いている
「ヘリクリサムやシルバーデージーのような大きなドライフラワー」を入れて、かつ「その花の上のスペースが空いている」という状況の時に、これから紹介する浮き防止の方法は機能してくれます。
特に「ヘリクリサム」や「シルバーデージー」を多用する人に重宝するテクニックだと言えるでしょう。
これから紹介する「ハーバリウムの浮き防止の方法」で得られる結果
こちらが今回紹介する「ハーバリウムの浮き防止の方法」で得られる結果の状態になります。
左が「オイルを入れる前の状態」となっていて、右が「浮き防止の方法を行った後にオイルを入れた状態」になっています。
ここで、右の写真の「ヘリクリサム(※大きな黄色い花)」の花材に注目して頂きたいのですが、ヘリクリサムが浮いていないのがわかるかと思います。
これから紹介する方法を行う事で、このように「花材の浮き防止」が出来るので、ぜひ参考にしてみて下さい。
その方法はこれから紹介していきます!
用意するもの
それではお次に、今回の「ハーバリウムの浮き防止」のために必要なアイテムを紹介していきます。
その①:ジェルワックス!
今回の「浮き防止」のためのメインアイテムが、こちらの「ジェルワックス」という商品になります。
こちらの成分は「流動パラフィン」となっていて、イメージとしては「ハーバリウム用のミネラルオイルが固まって固形のゼリーみたくなっている商品」だと思って頂ければ良いかと思います。
似ている商品で、大豆から出来ている「ソイワックス」みたいな商品もあるのですが、あくまでも「流動パラフィンで出来ているジェルワックス」を使わないといけないので、その点はご注意下さい。
その②:ハーバリウム用のミネラルオイル(流動パラフィン)!
今回の方法で浮き防止をする時には、必ず「ミネラルオイル」を使用してハーバリウムを作っていかなくてはいけません。
(※ただし、今回のレシピではこちらの「ミネラルオイル(流動パラフィン)」を使用しましたが、成分が「ミネラルオイル(流動パラフィン)」でしたら、どのメーカーのオイルでも構いません。)
大切なのは、「シリコンオイルだと今回の浮き防止の方法を行う事が出来ない」という事なので、ぜひ使用するオイルの種類にも気をつけてみて下さい。
ハーバリウムの浮き防止をする方法を紹介
それでは、今回の「ハーバリウムの浮き防止」の方法を順を追って説明していきたいと思います。
細かい気を付けるべき点も含めて丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
手順その①:ハーバリウムオイルを入れる手前まで、ハーバリウムを完成させる!
まず最初は、上のハーバリウムの様に『あとはオイルを入れるだけで完成!』という所までハーバリウムを作ってしまって下さい。
浮き防止の加工は、この後行なっていきます。
手順その②:用意した固形のジェルワックスを、ハサミ等で細かくカットする!
お次は、用意した固形のジェルワックスをハサミ等で細かくカットしていきます。
『どれくらいの大きさにカットするべきか?』については、人によって色々だと思うのですが、個人的には「少し小さめ」くらいのサイズ感でカットしていくのが使いやすいと思います。
また、ハサミで固形のジェルワックスを切ると、若干のベタつきが発生してしまうので、カットするハサミは安物のハサミを使う事を推奨します。
もしくは、以下のように↓
手でちぎっていくのでもOKです。
ぜひお好みで使い分けてみて下さい。
そして、ジェルワックスをカットした状態がこちらになります。
(※撮影の便宜上、新聞紙の上にジェルワックスを置いていますが、微妙に新聞紙のオイルが染み込むような感じになってしまったため、ジェルワックスを新聞紙の上に置くのはあまりオススメできません。)
【カットのポイント!】角バットのトレーの上で作業を行うのがオススメ!!
ジェルワックスをカットする作業の時は、上の写真のような「角バット系のトレー」の上で作業を行うのがオススメです!
これを使う主な理由としては、「ジェルワックスに変な汚れがつくのを防ぐ」ためです。
自分はこの「ダイソー」製の角バットを使っていて、こちらの商品は非常に安いのでオススメです。
【もっと詳しく知りたい!】「ダイソーの角バット」についての情報はコチラ!
『ダイソーで売っているこちらの角バットに関してもっと詳しく知りたい!』という方は、以下の過去記事に詳しい情報がまとまっているので、気になった方はこちらも合わせて読んでみてください↓↓↓
【※ジェルワックスを使う時の注意点※】ジェルワックスは細かい汚れがつきやすいので、注意が必要!!
先ほどの「トレーの上での作業がオススメ」という事にも繋がる話なのですが、こちらの固形のジェルワックスは、ちょっとした事ですぐにホコリや汚れが粘着して付いてしまうんですね汗。
しかも、汚れがついたままこのジェルワックスをハーバリウムの中に入れると、その汚れがかなり目立ってしまいます。
ですので、「ジェルワックスに変な汚れがつかない様な環境」を準備してから、作業を行う事をオススメします。
手順その③:花材の上にカットしたジェルワックスを乗せていく!
ジェルワックスをカットした後は、上の写真の様に、花材の上にカットしたジェルワックスを乗せていきます。
今回は「ヘリクリサム」の浮きを防ぎたいので、“ヘリクリサムの上だけに”ジェルワックスを乗せていきます。
乗せる時は、ピンセットを使って入れていけばOKです。
ここでやっと種明かしになるのですが、そうなんです…
ジェルワックスがヘリクリサムの上に乗っかってたから、ヘリクリサムがオイルを入れた後も浮かなかったんですね。
種明かしまでが長く、焦らしてしまい申し訳ありませんでしたm(__)m汗。
そして、最終的にジェルワックスを入れた状態がこちらになります。
こちらですね。
『こんな状態でヘリクリサムは、もうダメなんじゃない??』と思った方もいると思いますが、そう思う気持ちめちゃくちゃわかります笑。
ただしこれ、ジェルワックスの成分とハーバリウムオイルの成分が共に同じ「ミネラルオイル(流動パラフィン)」となっているので、実はオイルを入れた後にジェルワックスは、ほぼ完全に消えてしまうんですね。
これが今回の最大の種明かしです。
(※ただし、ホントによ〜く覗き込んでみると微妙にジェルワックスの「スジ」の感じが見えるので、“完全に消える”とは言えないかと…。しかし、素人の人に見せたらほぼ100%見抜けないレベルで固形のジェルワックスが消えて見えるので、かなり有効な方法だというのは間違いないです。)
手順その④:最後に「ミネラルオイル」を入れて完成!
ジェルワックスを入れ終わったら、最後にミネラルオイルを入れて今回のハーバリウムは完成となります。
浮き防止を行なった今回のハーバリウムの完成品がコチラ!
浮き防止の加工を行った今回のハーバリウムの完成品がこちらになります。
ヘリクリサムも見事に浮いてませんよね。
これがなぜ浮いていないかというと、先ほども言った様に「実は隠れちゃったけどヘリクリサムの上にジェルワックスが乗っているから」なんですね。
この様に近くで見てみても、ジェルワックスが入っているのはほとんどわかりません。
この方法は特に、「ヘリクリサム」や「シルバーデージー」が好きな人に重宝するやり方ですが、それ以外にも色々と応用がきくテクニックとなっていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
細かいハーバリウムの浮き防止のテクニックを学んで、差別化を図ろう!
いかがだったでしょうか?
今日は、「ハーバリウムの浮き防止のテクニック」を紹介してきました。
かなり細かいテクニックですが、知っているのと知らないのでは大きな差に結びつきやすいテクニックだと思いますので、ぜひ中級者や上級者になるためにも、このテクニックは押さえておきましょう!
それでは今日はここまでです。
ではまた!
今日メインで使用した商品がこちら!
【この記事の方法とは違った浮き防止方法!】瓶底固着の方法でハーバリウム花材の浮きを防止する!
花材の浮きを防ぐには、こちらの記事に記載してある方法をマスターするのが一番オススメです。
こちらの過去記事も合わせて、ぜひ参考にしてみて下さい。
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ハーバリウムに関する様々な情報を発信していますので、ぜひ以下の「まとめ記事」から自分好みの記事を見つけてみて下さい。
『ハーバリウムオイルの選び方&長く愛用できるハーバリウムオススメ道具』
『色々な花材の名前が学べる!ハーバリウムレシピ&ハーバリウム作品紹介』