どーも、こんにちは!王道をていねいに解説する事にこだわり続ける「きらめきハーバリウムの管理人(@kirameki_hbrium)」です!
今日は、前回の記事に引き続き「カラーキャンバス」ハーバリウムについての記事を書いていこうと思います。
今回は「カラーキャンバス紫陽花シート」の作り方を一から徹底解説したいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
ではどうぞ!
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目次
【はじめに】「カラーキャンバス」ハーバリウムとは何か?について
まずはじめに『カラーキャンバスハーバリウムって何の事?』という方は、こちらの過去記事に「カラーキャンバス」ハーバリウムの基本的な考え方がまとまっていますので、こちらの過去記事から読まれる事をオススメします。
今回の記事で紹介する「カラーキャンバス紫陽花シート」で出来る事!
今回の記事では、上の写真の様な「カラーキャンバス紫陽花シート」の作り方を解説していきます。
『これってハーバリウムにどうやって使うの?』と思う方もいるかもしれませんが、以下のように↓
製作したシートを円柱型の瓶に入れていき、「瓶の中のカラー背景」として使っていく為のアイテムになっています。
瓶の中に「カラーキャンバス紫陽花シート」を入れた状態がこちらですね。
ここから普通に花材とハーバリウム用オイルを入れて作品を完成させていくと、以下のように↓
玄人好みのちょっと変わったハーバリウムが作れるという流れになります。
カラーキャンバス紫陽花シートを作るのに必要な材料の紹介
それではお次に、カラーキャンバス紫陽花シートを作るのに必要な「材料」をひとつずつ紹介していきます。
【シートを作るための材料紹介の前に…】今回の「カラーキャンバス紫陽花シート」が使えるハーバリウム瓶は、「円柱型」一択になります!
今回紹介する「カラーキャンバス紫陽花シート」が使えるハーバリウム瓶は、上の写真の様な「円柱型」の瓶一択だと思っておいて下さい。
時間が経って新しい技術が見つかり、違う形の瓶にシートが使えるようになるかもしれませんが、基本的には「円柱型の瓶」だけハーバリウムシートが使えます。
(※シートを丸めながら入れるため、角があったり複雑な形の瓶はシートとの相性が悪いため)
今回製作していくシートの「カット寸法」等も、こちらの「高さが約21㎝で200ccの定番の円柱瓶」に合わせたサイズで紹介していく予定ですので、ご了承ください。
その①:ハーバリウムシート!
それでは、「カラーキャンバス紫陽花シート」を作るのに必要な材料を見ていきましょう!
まずひとつ目がこちらの「ハーバリウムシート」になります。
このシートを元にして、カラーキャンバス紫陽花シートを作っていく流れになりますね。
その②:瞬間接着剤!
ふたつ目に紹介するアイテムがこちらの「瞬間接着剤」になります。
こちらは、ハーバリウムシートと紫陽花を接着をするために使っていく商品です。
また、接着剤自体が様々な種類がありますが、こちらは「成分的にハーバリウムオイルとの相性が良くてオススメ」ですので、必ずこの商品を使うことを推奨します。
ちなみに、『少量でお試しでいいんだけど…』という方は、以下のように↓
小型のタイプの商品もあるので、ぜひ使い分けてみてください。
なお、接着剤を塗る時に必要になる「ヘラ」については、「小型」や「大容量」のタイプを問わず付いてきますのでご安心ください。
こちらがその、接着剤を塗る時の「ヘラ」になります。
また、以下の接着剤を使ってもOKなので、ついでに説明させて下さい。
こちらですね。
『最初の接着剤と何が違うの?』と思う方もいるかと思いますが、実は成分的には全く変わりません。
最初に紹介した接着剤が「業務用(※仕事で使う人向け)」と言われる商品で、こちらが「家庭用」と言いますか、「一般消費者向けの商品」となっています。
ただそれだけの違いです笑。
ですので、この記事を見た段階での安い方を購入するのが良いかと思います。
その③:プリザーブドフラワーの紫陽花!
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3つ目に必要なアイテムがこちらの「プリザーブドフラワーの紫陽花」になります。
これが無くては、カラー背景が作れないですからね汗。
紫陽花は必須です。
紫陽花の色に関しては、各自お好みの色を使えば良いと思いますが、個人的に一番オススメがこちらの「ネイビーブルー」の色となっていて、「色落ちしにくい・海のハーバリウムを作る時にも活躍・紫陽花の中でも珍しい品がある濃い色味」と三拍子揃った紫陽花となっていますので、紫陽花選びに迷われた方は、ぜひこちらの紫陽花を検討してみて下さい。
【※材料についての補足】ハーバリウムシートをカットする為の道具について
また、ハーバリウムシートをカットする道具として以下の商品も必要になってきますので、注意して下さい。
- カッター
- カッターマット
- ステンレス定規やカッター切断用の定規(※普通の定規にカッターを使うと、カッターの刃が定規を切ってしまうので使わないようにしましょう)
- チャコペンorしるしペン(※シートをカットする目印として使用。100均などでも売っています。)
こちらですね。
こちらの道具に関しては、特にメーカーなどの指定をする予定はありませんので、ぜひ各自好きなものを揃えてみて下さい。
カラーキャンバス紫陽花シートの作り方の流れ
それではいよいよ「カラーキャンバス紫陽花シート」の作り方の流れを紹介していきます。
順番にひとつずつ写真付きで紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
その①:ハーバリウムシートをカットする!
まず最初は、ハーバリウムシートをカッターで適切な長さにカットしていきます。
カットする寸法は以下の通りです。
- 縦:17.8㎝(※17.8㎝で瓶の中ギリギリくらいのサイズ感なので、少し余裕を持ちたいという人は17.6㎝位がオススメ。わずか2ミリの違いですが、これが結構大きいです汗)
- 横:6㎝(※6㎝でだいたい円柱瓶半周ぐらいのサイズ感)
こちらですね。
カットする流れとしては、以下のように↓
チャコペン(しるしペン)等で、カットする長さの所に線を引いておき、線を引いた後はステンレス定規などのカッターに耐性がある定規とカッターを使って、ハーバリウムシートを切っていきます。
カッターマットを敷く事も忘れないようにしましょう!
その②:カットしたハーバリウムシートに接着剤を塗っていく!
お次は、カットしたハーバリウムシートに用意した接着剤を塗っていきます。
(※見え辛いですが汗、一応新聞紙の上にハーバリウムシートが乗っています)
接着剤の塗り方は非常に簡単で、カットしたシートの上に接着剤を乗せて↓
その後は「ヘラ」を使って、接着剤をシートの隅々まで伸ばしていきます。
最終的にこんな感じに接着剤を伸ばせればOKです。
(※見辛くて申し訳ないです汗)
ちなみに、こちらの「ヘラ」に関しては、紹介した接着剤商品に必ず付属してくるアイテムとなっていますので、ご安心下さい。
また、『接着剤はかなりシートのギリギリまで伸ばさないといけないの?』と疑問に思う方もいるかと思いますが、実際の所「ギリギリ過ぎて接着剤がはみ出てしまい、下に敷いてある物(※今回のケースで言う所の新聞紙)に接着してしまうのは最悪のパターン」だと思うので、現実的には「あまりシートのギリギリまで接着剤を塗らない方が良い」と言えます。
その③:接着剤を塗った後、1分から2分放置する!
接着剤というのは塗った後に少し時間を置かないと接着の効果を得られないので、シートの上に接着剤を塗った後は、1分から2分くらい放置しておきます。
その④:塗った接着剤の上に、紫陽花を乗せて接着していく!
接着剤を少しの間放置させた後は、上の写真のように紫陽花を乗せていきます。
このようにひとつずつペタペタと貼っていく流れになります。
(※作業後にどうしても手がベタベタしてしまいますので、マニキュアとかをしている人は、この工程を誰かに頼んだ方が良いかもしれません。)
また、以下のように↓
紫陽花を貼っていると、「うまく接着できなくて浮いた感じになってしまう紫陽花」も出てくるのですが、そういった紫陽花に対しては、上の写真のように「ちゃんと接着するまで指で押し付けていく」事が大切です。
最終的なシートの完成形がこちらになります。
このように「シート全面」に紫陽花を貼っていってください。
その⑤:接着剤が完全に固まるまで一晩放置させる!
紫陽花の接着後は、接着剤が完全に固まるまで放置しましょう!
自分はいつも一晩くらい放置しています。(そんなに放置する必要もないかと思いますが笑)
ここで一番注意してほしいのが、放置して乾燥させる時に、シートと下に敷いてある物(※新聞紙や地面など)がくっつかない様に注意する必要があります。
ハッキリ言ってしまうと、接着剤と新聞紙がくっついてビリビリになってしまうと、そのシートは使い物になりません汗。
ですので、もしも完全に失敗を避けたいのでしたら、以下の↓
「クッキングシート」を下に敷いた状態で、「紫陽花の接着」の工程と「最後の放置して接着剤を固着させる」工程を行っていくのがオススメです。
今回は撮影の都合上、新聞紙の上で撮影を行いましたが、自分はいつもこちらの「クッキングシート」の上で全ての作業を行なっています。
(※ちなみに、クッキングシートのサイズはLがオススメです。)
ただし、使用していくのが接着剤という事もあり、「クッキングシートと接着剤は完全にくっつかない」という感じではなくて、あくまで「クッキングシートは接着剤にくっつきづらい」というレベルの存在だと思って頂いた方が良いですかね。
(※それでも、新聞紙の上で作業をするよりは全然マシですが…)
乾燥が終わったら、カラーキャンバス紫陽花シートは完成となります。
その⑥:シートを円柱型ハーバリウム瓶の中に入れる!
シートが完成した後は、このシートを円柱型のハーバリウム瓶に入れていけばOKです。
丸め方としては上の写真のように、紫陽花の花びらがシートの「内側」にくるように丸めていきましょう!
予想よりも結構ギチギチにキツイので、ビビらずにシートを入れていってくださいね笑。
この時、「シートに変な折り目をつけない」ようにする事が大切です。
シートを入れるとこのような状態になるので、後はいつも通り花材とハーバリウムオイルを入れて、作品を完成させていく流れとなります。
作品の完成例がこちらになります。
シートを作るまでが微妙に大変ですが、慣れてしまえば「作品表現の幅が広がるテクニック」なのは間違いないので、ぜひお試しあれ!
【更に細かく解説!】シートを瓶に入れる向きについての補足!
かなり細かい話ですが、シートを瓶に入れる「向き」についての補足説明をさせて下さい。
今回はシートを「縦:17.8㎝ 横:6㎝」に切っていくのですが、どうしても自分で切り込みを入れた部分(カットした部分)は、いびつな直線になりやすいんですね。
図解するとこんな感じで↓
白線部分が「切り込みの必要がない部分」、黄色の部分が「切り込む必要がある部分」となっています。
ここで大切なのは、カッターで切り込む黄色の部分というのは、どうしても手仕事なので「直線に歪みが出やすくなっている」という事なんですね。
そして改めてシートを入れる向きについて解説すると、シートを入れる時は上の写真の「①or②」のどちらかの向きで入れる事になるのですが、ここから以下のように↓
「①が自分でカットしていない部分=歪みがない」
「②が自分でカットした部分 =歪みが出やすい」
①と②はそれぞれこの様な状態になっているので、瓶底の方にシートの①(※自分でカットしない面)がくるようにしましょう。
イメージだとこんな感じですね。
あえて説明は不要だと思いますが、瓶底に自分でカットした部分(※②の部分)を持ってくると、直線が歪んでいる可能性が高く、シートのバランスが非常に不安定になりやすくなってしまうんですね汗。
ですので、シートの安定性のためにも、自分で切り込みを入れていない部分(※①の部分)が瓶底の方にくるようにシートを入れていく事が大切になってきます。
めちゃくちゃ細かい話なんですけどね汗
ぜひ参考にしてみて下さい。
カラーキャンバス紫陽花シートの細かい疑問に答えてみよう!
最後に、「カラーキャンバス紫陽花シート」の細かい疑問に答えてこの記事を終わりにしたいと思います。
疑問その①:『接着剤の変な波うった跡が残るんじゃないの?』
このふたつの写真のように、『接着剤の変な波うった感じが残っちゃうんじゃない?』と疑問に思う方がいるかもしれません。
これに関しては、ほとんど問題はないと断言できます。
というのも、今回使用している接着剤はハーバリウムオイルとの相性が良いため、接着剤が波うった部分は以下のように↓
ほぼ完全に消えてしまうんですね。
ですので「接着剤の波打ち跡」に関しては、全く心配する必要はないと言えます。
疑問その②:『シートって、オイルを入れた後も目立っちゃうんじゃないの?』
またシートに関して、『シートって、オイルを入れた後も目立ってしまい見栄え的に良くないんじゃないの?』と疑問に思う人もいるかもしれません。
これに関しては、「ハーバリウムを知らない人⇒シートの存在に全く気づかない」「ハーバリウムをある程度知っている人⇒よく見たらシートを使ってるんだね」くらいのレベルでシートが隠れてくれますので、実際のところ「シートによって見栄えが悪くなる」という事は、ほとんどないと言ってしまって良いでしょう。
(※これも全ては、ハーバリウムオイルがシートを隠してくれるためです。)
疑問その③:『カラーキャンバス紫陽花シートの一番の魅力って何?』
自分は「ひとつのハーバリウムで3つの表情を楽しめる」という事が、カラーキャンバス紫陽花シートの最大の魅力だと思っています。
それがどういう事かというと、上の写真のように「①:正面の姿 ②:半面だけ紫陽花 ③:全面に紫陽花」という3パターンのハーバリウムをひとつのハーバリウムにドッキングする事が出来るんですね。
これが本当に魅力的で、「どこからどう見てもキレイに見えるハーバリウム」が作れると言っても過言ではありませんので、ぜひこの長所は認識しておくと良いでしょう!
オススメです!
カラーキャンバス紫陽花シートを使用して、ハーバリウム表現の幅を一気に広げよう!
いかがだったでしょうか?
今日は、「カラーキャンバス紫陽花シートの作り方」について紹介してきました。
まだ誰も紹介していない新ネタとなっていますので、試すなら早い方が良いかも笑。
本当にハーバリウム表現の幅を一気に広げてくれるテクニックとなっていますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
それでは今日はここまでです。
ではまた!
ハーバリウムに関する「役立つ情報」を様々な角度から書いています!
『付け焼き刃の情報を集めても木の枝葉にしかならないと思っているので、時間が経っても色あせないハーバリウムの「濃い」情報を、このサイトから「丁寧」に発信しています!!』
ハーバリウムに関する様々な情報を発信していますので、ぜひ以下の「まとめ記事」から自分好みの記事を見つけてみて下さい。
『ハーバリウムオイルの選び方&長く愛用できるハーバリウムオススメ道具』
『色々な花材の名前が学べる!ハーバリウムレシピ&ハーバリウム作品紹介』