どーも、こんにちは!
王道をていねいに解説する事にこだわり続ける「きらめきハーバリウムの管理人(@kirameki_hbrium)」です!
今日からシリーズとして『ハーバリウムの花材が浮いてしまう問題』について書いていこうと思います。
ハーバリウムをある程度やっていくと、『ハーバリウムに入れた花材が浮いてしまった…(あるある)』という経験をした事がある人も多いかと思います。
そして、「ハーバリウムの浮きやすさ」に関して実は、ちゃんとした「花材を浮かせないためのノウハウ」がいくつかあるんですね。
そういった「ユーザーにとって役立つ知識」を数回に分け、シリーズとして紹介していきたいと思います。
そして第一回目となる今回は、ハーバリウムの初心者から上級者どちらにとっても役に立つ「花材の浮きやすさに関する前提としてのふたつの基礎知識」を紹介していきたいと思います。
『ハーバリウムの花材を浮かないようにしたい…』
一度でもこう考えた事がある人にオススメの記事となりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ではどうぞ!
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目次
【ハーバリウム初心者に伝えたい事】ハーバリウムは、実は花材が結構浮きやすい!
浮きやすさに関する基礎知識を紹介する前に、ハーバリウム未経験者や初心者に伝えたい事があるので、先にこちらを紹介させて下さい。
それは、『ハーバリウムは実は結構花材が浮きやすい』という事です。
瓶の中に花材とオイルを入れるだけで簡単に作れるように見えるハーバリウムですが、「花材が浮いてしまう問題」は後々けっこう厄介になってくるんですね。
(※厄介ですが、その分やりがいも大きいので個人的には好きですが笑)
ですので、ハーバリウム初心者の方はまず前提条件として、「ハーバリウムは実は結構花材が浮きやすい」という事実を押さえておきましょう。
【ハーバリウムの浮きやすさの基礎知識その①】ミネラルオイル(流動パラフィン)よりもシリコンオイルの方が浮きやすい!
それではいよいよ、「ハーバリウムの花材の浮きやすさ」に関する基礎知識を紹介していきたいと思います。
まずひとつ目に紹介するのが「ミネラルオイルよりもシリコンオイルの方が浮きやすい(=ミネラルオイルの方が浮きにくく沈みやすい)」という事です。
「色落ちがしにくいハーバリウム用オイル」として人気の「シリコンオイル」ですが、花材が浮きやすいという性質を持っていますので、前提条件としてこの事はぜひ押さえておきましょう!
オイルの違いによる浮きやすさの原因は、「染み込みやすさ」と「比重」で説明できる!
また、『なぜシリコンオイルの方が浮きやすいの?』と疑問に思う方もいると思うので、それについての理由付けをしておくと、その原因となっているのは「染み込みやすさ」と「比重」の2点から説明可能です。
専門的な話になってしまうのでサラッと要点だけをお伝えすると、以下のようになります。
- 「比重」について⇒シリコンオイルの方がミネラルオイルよりも高い(≒重い)
- 「染み込みやすさ」について⇒ミネラルオイルの方が花材に染み込みやすく(染み込みやすいから沈みやすいというイメージで考えるとわかりやすい)、シリコンオイルの方が花材に染み込みにくい(染み込みにくいから浮きやすいというイメージで考えるとわかりやすい)
こちらの2点ですね。
もしも初心者の方等に『なんでシリコンオイルの方が花材が浮きやすいの?』と聞かれた際は、この2点について説明してあげてください。
【浮きやすさの基礎知識その②】プリザーブドフラワーよりも、ドライフラワーの方が浮きやすい!
ふたつ目の大切な基礎知識は、「プリザーブドフラワーよりも、ドライフラワーの方が浮きやすい」という事です。
もちろん、プリザーブドフラワーもドライフラワーも色々な種類がある中で、ざっくりと「ドライフラワーの方が浮きやすい」と言ってしまうのはやや乱暴だと思っています。
ただし、基本的な知識として「ドライフラワーの方が浮きやすい」という事を知っておいた方が確実に役立ちますので、ぜひこの事も押さえておいてください。
【※更に深堀り】「ドライフラワー」で作るハーバリウムが、どれくらい浮きやすいのか?について検証してみました!
『プリザーブドフラワーよりもドライフラワーの方が浮きやすい』
この事を「文章としての知識」として知っている人はそこそこいるかもしれません。
ただし、実際に『ドライフラワーってどれくらい浮きやすいのか?』を肉眼でしっかりと理解している人はほとんどいないように感じます。
材料や瓶の値段が高いからしょうがないですよね汗。
ですのでここで、更に深掘りと称して『実際にドライフラワーはどれくらい浮きやすいのか?』についてを、実際の写真で紹介していきたいと思いますので、ご覧ください。
ドライフラワーだけでデザインしたハーバリウムに、「ミネラルオイル」を入れて浮きやすさを調べる!
今回の実験のために、上の写真のような「ドライフラワーだけでレイアウトしたハーバリウム」を作りました。
花材もなるべくバリエーション豊富にしつつ、縦に長い花材を中心にレイアウトを組んでいます。
これに「ミネラルオイル」を入れて、どれくらい浮いてしまうのか検証してみたいと思います。
「ミネラルオイル」を入れた結果
先ほどレイアウトしたハーバリウムに、「ミネラルオイル」を入れた結果がこちらになります。
見事に全体的に浮いてしまいましたね笑。
このように瓶底を見てみても、全体的に浮いてしまっているのがわかるかと思います。
ドライフラワーだけでデザインしたハーバリウムに、「シリコンオイル」を入れて浮きやすさを調べる!
今度は「シリコンオイル」を入れてどうなるかを見ていきましょう!
先ほどと同じデザイン構成の「ドライフラワーだけでレイアウトしたハーバリウム」をもう1セット作りました。
今回はこのハーバリウムに「シリコンオイル」を入れて、どれくらい浮いてしまうのかを見ていきます。
「シリコンオイル」を入れた結果
「シリコンオイル」を入れた結果がこちらになります。
わかっていた事ですが笑、シリコンオイルよりも浮きにくいミネラルオイルで浮いてしまったので、やっぱりシリコンオイルを入れた場合でも全体的に浮いてしまってますね汗。
瓶底の詳細がこちらになるのですが、やはり全体的に浮いてしまっているのがよくわかるかと…。
この状態で更に以下のように↓
傾けたり軽く振ったりを繰り返すと、どうなったでしょうか?
その結果がこちらです。
もう目も当てられない状況になってますね笑。
これらの結果を踏まえて、『ドライフラワーは浮きやすい』という事をぜひ頭の中に入れておいて下さい。
ハーバリウムの花材が浮いてしまう事についての「知っておくべきふたつの基礎知識」を紹介しました!
いかがだったでしょうか?
今日は、『ハーバリウムの花材の浮きに関するふたつの基礎知識』を紹介してきました。
最後に簡単ですが、今回の記事のまとめを書いて終わりにしたいと思います。
- ミネラルオイル(流動パラフィン)よりも、「シリコンオイル」の方が浮きやすい!
- プリザーブドフラワーよりも、「ドライフラワー」の方が浮きやすい!
こちらの2点ですね。
【今後の展開について】読者の方が『たまたま浮かなかった』を卒業して、『意識的に浮かないように出来る』状態に持っていけるような情報を提供していきます!
「ハーバリウムの花材が浮いてしまう事」に関しては、今後もシリーズ化して記事を書いていく予定です。
今回はあくまで「基礎知識」だけの紹介に終わりましたが、今度からはもっと具体的に「ハーバリウムで花材が浮かないようにするための方法」をいくつか紹介していく予定ですので、お楽しみに!
『花材が浮かないようにしたい…』
皆さんもこの問題を解決するための情報が欲しいと思いますので、今後も出来るだけ丁寧に記事を書いていきたいと思います。
また、このシリーズは以下の事に焦点を絞って記事を書いていく予定です。
- 読者の方が『たまたま浮かなかった』を卒業して、『意識的に浮かないように出来る』状態を実現するための情報提供をする事
- 今回の「ドライフラワーにふたつのオイルを入れてみる実験」のように、『文章として知ってるけど、実際はどうなの?』みたいな情報も出来るだけ写真で詳しく紹介する事
こちらのふたつですね。
ひとつ目は、読者の方が「意識的に浮かない状態」を作り出せるための情報提供をするという事。
そしてふたつ目に、文章だけで紹介するのではなくて、今回の「ドライフラワーが浮きやすい事を示す実験」のように、『実際にそれってどうなの?』という様な「より踏み込んだ情報」も提供していこうと思っています。
ぜひ楽しみにしていて下さい!
それでは今日はここまでです。
ではまた!
ハーバリウムに関する「役立つ情報」を様々な角度から書いています!
『付け焼き刃の情報を集めても木の枝葉にしかならないと思っているので、時間が経っても色あせないハーバリウムの「濃い」情報を、このサイトから「丁寧」に発信しています!!』
ハーバリウムに関する様々な情報を発信していますので、ぜひ以下の「まとめ記事」から自分好みの記事を見つけてみて下さい。
『ハーバリウムオイルの選び方&長く愛用できるハーバリウムオススメ道具』
『色々な花材の名前が学べる!ハーバリウムレシピ&ハーバリウム作品紹介』